1月 2012
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読めるユーザポリシーを作る
概要:長文で難解なユーザポリシーは、これまでサービス企業のやりたいことをユーザに押しつけるために機能していた。しかし炎上リスクを抱えるようになった今、サービス企業は分かりやすいユーザポリシーを書くことが求められる。 炎上するプライバシ問題 このところ、私たちのプライバシデータについて、企業の取り扱いかたをめぐるトラブルが相次いでいる。まずは幾つか事例を挙げよう: ミログ社のAppLogは、Androidスマートフォン用のアプリに同梱され、ユーザが使うアプリの情報などを収集することで、広告配信などに活用する。ミログ社はユーザからの承諾を得て情報を収集していると説明していたが、その案内が不十分であったために批判を受け、AppLog事業を停止するに至った。 ...
1月 25
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10年後に向けたゲーミフィケーション:井上明人さんインタビュー
ネオニートphaさんに続く、インタビュー第二弾を公開します。今回は友人でゲーム研究者の井上明人さんに、ゲーミフィケーションについてお話を伺いました。 ゲーミフィケーションは、レベルアップ、アイテム収集、仮想通貨など、ゲームの仕組みをゲーム以外の分野にも応用するという概念で、昨年大きな話題となりました。私自身ゲーマーなので、ゲームの面白さを他にも活用するというアイデアはとても魅力的に感じます。 しかし、実際にゲーミフィケーションが私たちの生活にどのような変化をもたらすか、具体的なところはあまり耳にすることがなく、概念先行のぼやっとした流行という印象も否めません。 お話を伺った井上さんは国際大学GLOCOM研究員としてゲームの研究を行っており、多くの評論やテレビなどでもご活躍のほか、節電ゲーム「#denkimeter」のデザイナーでもあります。 ...
1月 15
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ネオニートのつくりかた:phaさんインタビュー
あけましておめでとうございます。 本ブログでは、これまで主にインターネット界隈のトレンドに対する論考を掲載してきました。今年、2012年の新しい試みとして、従来の論考に加え、ときどきインタビューを掲載しようと考えています。私が面白いと思う人に声をかけて、私が聞きたいことを質問し、その内容を載せるという単純な企画です。なぜインタビューなのか、という点については機会があれば説明したいと思います。 インタビュー第一弾は、ネオニートのphaさんにお願いしました。phaさんはニートとしてテレビや雑誌に取り上げられる傍ら、ギークハウスと呼ばれるルームシェア企画を立ち上げたり、ブログや雑誌などに独特の社会観のある文章を書いたりしています。 ...
1月 2
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12月 2011
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リアルの絆に組み込まれたネット社会
概要:2011年はインターネットのソーシャル化が進行した一年だった。それは同時にネットのリアル化であり、リアルとネットの統合が進んだということでもある。もはやインターネットは特別な場所ではなく、リアルな社会の一部でしかない。 日本漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字」は「絆」であった。「今年の漢字」は全国からの応募で決まるため、この一年の社会情勢全般を反映したものと言える。しかし「絆」という語は、今年のネットトレンドを総括するのにもぴったりである。 ネットのソーシャル化とリアル化 ...
12月 25
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夢見るゲーム専用機:PlayStation Vitaレビュー
12月17日、ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation Vitaが世界に先駆け日本で発売された。私も無事に3G/WiFiモデルを入手したので、今回はこの携帯ゲーム機を題材に、ゲーム業界とソニーについて考えてみたい。(ネタバレ:ソフトは買ってません) 任天堂譲りの付加機能 Vitaは、ソニー初の携帯ゲーム機であったPlayStation Portable(PSP)の後継機にあたる。初代PSPは2004年12月に発売されており、進化の激しいデジタル業界において、7年ものあいだ最前線に立ち続けた、息の長い製品だった。 いま振り返れば、PSPはごくごく普通の携帯ゲーム機であった。つまり専用ディスクを使い、本体に備えつけられたコントローラーで、ゲームを遊ぶ。任天堂ゲームボーイの直系と言ってもいい。 ...
12月 19
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情報の過食と偏食は防げるか
概要:インターネットは情報流通の拡大と多様化に貢献した。しかし、ソーシャルメディアの流行や、ネットメディアのパーソナライズ化により、私たちの摂取する情報は無意識のうちにどんどん増加し、かつ偏りを増している。 まずはこの猫の動画をごらんいただきたい。2008年の動画だが、私はすこし前にTwitterのタイムラインで流れてきて知った。二匹の猫がリング上でじゃれあっており、たいへん愛らしい。 最後まで視聴されただろうか? これであなたの貴重な一分間は失われてしまった。 ...
12月 5
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11月 2011
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Siriの誕生をめぐる話、あるいは米国民の税金が音声エージェントに化けた件
概要:iPhone 4Sの音声エージェントSiriは、イノベーションがどうやって生まれるかを考える格好の事例である。この記事ではSiriの出自を遡りながら、基礎研究の重要性を考える。 アップルの新作iPhone 4Sは、名前どおりiPhone 4からそれほど変化がない。デザインはほぼ同じだし、プロセッサやカメラは高性能になったが、もともと貧弱だったわけでもない。だからiPhone 4Sの話題が、新機能の音声エージェントSiriに集まるのは、ある意味で当然と言える。 ...
11月 7
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採用活動とソーシャルメディア:継続と哲学
概要:企業が採用活動にソーシャルメディアを利用することで、企業と学生とのコミュニケーションは活発になると期待される。しかし学生と一貫したコミュニケーションを保つためには、ソーシャルメディアを流行りのものと捉えず継続的に利用するとともに、どのような採用活動を行うべきかの哲学をあらかじめ定めておく必要がある。 また新卒採用のシーズンがやってきた。多くの企業では昨期の採用活動が震災の影響で後ろ倒しとなったため、はやくも始まったという感じかもしれない。また、日本経団連は従来10月1日としていた採用活動の「解禁日」を、今年から12月へ改めたため、例年からのスケジュールをどう修正するか、苦慮している企業も多いだろう。 ...
11月 1
10月 2011
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Wikileaks、最後の嫌がらせ
毎日のように記事を書くつもりだったのですが、公私飲み会となんだか猛烈に忙しく、ぜんぜん情報発信ができていません。というわけで合間を埋めるコネタを。 Wikileaksが活動停止を発表しました。細かな話は省きますが、昨年末の米国外交公電の流出事件から、VisaとかPayPalとかWIkileaksの寄付を受けつけていたはずの企業が口座を凍結してしまい、Wikileaksの活動資金が途絶えてしまったのが原因です。 という状況を踏まえたうえで、記者会見の様子を伝える映像がこれ。笑えます。 そういえば、すこし前はこんな広報動画も作ってました。 Wikileaksの哲学や活動内容にはいろいろな意見があると思いますが、あれだけのシビアな状況で、このようなユーモアを持ち出す気概は賞賛したいものです。 もうひとつおまけ。ラップで時事ニュースを伝えるThe Juice...
10月 25
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Facebookがインフラになる未来
概要:Facebookは人間関係の情報に留まらず、人間のオンライン行動の情報の収集を続けており、我々のオンラインコミュニケーションにおけるインフラとしての地位を確立しつつある。主だったライバルが存在しない今、Facebookがインフラとなった先の未来について考えておくべきである。 5億人が集う場所 9月22日、Facebookが開発者イベントf8で様々な新サービスを発表するとともに、会員数が8億人を超えたことを明らかにした。1日のアクティブユーザー数は5億人に到達するそうだ。Facebookはこれまで多くの企業が試みたが、うまくいかなかったことを実現しようとしている。それは、インターネットを自分のものとすることである。 ...
10月 12
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スティーブ・ジョブズ考:ビジョンとは実現したもの
概要:多数の斬新な商品をヒットに導いたスティーブ・ジョブズ氏はビジョナリーと呼ばれる。しかし彼のビジョンとは一般に見られるように未来を語ることではなく、現在を変えることであった。 スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。ジョブズ氏の業績と功績についてはこれまでも散々語られてきたし、これからも長く語られるはずだ。私は特別にジョブズ氏のファンというわけではない(私はドン・ノーマンのファンである)。アップル製品についても、かつてMacを所有していて、いまは愛用のiPod classicと、研究用のiPod touchとiPadを持っている程度だ。ただ、そんな私でも、なにかを語りたい気分になる。そういう魅力がアップルとジョブズ氏にはあるのだろう。 ...
10月 5
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9月 2011
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開始から一月を過ぎて
おかげさまで「辺境社会研究室」は開始から一月を迎えることができました。このブログでは、世の中のITトレンドを中心テーマに、トレンドの変化をまとめるだけでなく、そこからどのようなチャンスが生まれるかを前向きに書くことを目標にしています。 この一月で、取り上げたテーマは以下の5種類です。 PCとプログラマ テレビ端末 ブログビジネス ユーザインタフェース 電子書籍 (このほかに、いわば号外としてTechCrunchの騒動と、ギズモードのデマについて記事を書きました)...
9月 30
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電子書籍戦争は終結、本はアマゾンのものになった
概要:アマゾンが発表した新しいKindleは79ドルという価格攻勢により電子書籍端末の決定版となった。アマゾンが電子書籍市場を支配することで、読者、出版社、書き手のあり方はまったく異なるものとなっていく。 79ドルのインパクト: ここ数年続いた電子書籍をめぐる狂想曲は、完全に終わった。終わりを告げたのは、始まりを告げたのと同じ、アマゾンだった。9月28日に開催されたアマゾンのKindle発表会は、そう確信するに十分な内容であった。 アマゾンが最初に電子書籍端末Kindleを発表したのは2007年11月のことだ。初代Kindleは白黒のE...
9月 28
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変わるインタフェース、変われない私たち
概要:タッチパネルやジェスチャー操作の普及により、インタフェース・デザインは大きな変化を迎えている。しかし誰もがIT機器を利用するようになった今、インタフェース・デザインを維持することもまた求められており、このジレンマを解消できる者だけが今後長く生き残っていく。 Google+を利用している人もそうでない人も、そのデビューにあわせてGoogleの検索ページやGoogleカレンダーなどのデザインが変わったことに気付いたはずだ。ページの上部には暗い色のメニューバーが現れ、Googleカレンダーのデザインはあっさりフラットなものになった。Google+のことを知らない人は、ある日とつぜん今まで使っていたウェブサービスのデザインが変わったことで、大いに驚いたはずである。次はGmailがGoogle+と連動したデザインに生まれ変わるという噂だ。 ...
9月 25
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ネットデマと戦う:ギズモード湯木進悟編
この記事の位置付け: ネットにおけるデマ流通がなぜ増えているのか、どのように止められるのかを考察するとともに、デマ発信源の例として有名ブログ「ギズモード」ライターの湯木進悟氏を挙げ、その問題点を列挙することで、ネットにおけるデマ問題への関心を高める。 なぜネットでデマが生まれるか: ブログをはじめとするソーシャルメディアの普及により、今日では多くの人が簡単に情報を発信、流通できるようになった。おかげで個人の面白い話やタメになる情報を簡単に入手できるようになったし、コミュニケーションも容易になった。基本的には喜ばしいことだ。しかし良いことばかりではない。ソーシャルメディアには、多くの人が簡単にデマを発信できる、そして多くの人がその流通に加担できるという側面もある。実際、ネットで生まれ、ソーシャルメディアで拡散されるデマがこのところ相次いでいる。 ...
9月 16
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収益とジャーナリズムをブログで両立するには
概要:ジャーナリズムの中立性を守りながらブログから安定的な収益をえるのは難しい。有名人は有料メルマガに活路を見出しているが、今後も名を売ろうとするジャーナリスト/ブロガーは続くと考えられ、その受け皿が求められている。 TechCrunch騒動をまとめながら、ネットメディアビジネスの今後について考えていた。ちょうど日本でもソーシャルメディア騒ぎが一段落して、アルファブロガーの栄枯盛衰が露になったり、再びメルマガに注目が集まったり、2ちゃんねるまとめサイトの強さが再認されたりしているところである。ネットメディアビジネス、特にブログメディアは今後どういう道筋を歩んでいくのだろうか。そして、ブログメディアはジャーナリズムとして機能するのだろうか。...
9月 8
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TechCrunchでなにが起きているか
この記事の位置付け: TechCrunch JAPANにとつぜん「TechCrunchが根本的に(悪い方向へ)変わるかもしれない」という記事が掲載されて、いったいなにが起きているのかさっぱり分からない人のための(暫定)まとめ。(この記事は2011年9月7日の朝に書かれた。そのあと末尾に追記を加えている) 前提: TechCrunchは米国を代表するIT&ベンチャーブログ。創業者&編集長はMichael Arrington。2010年9月、AOLに買収されたが、Michael Arrington体制は変わっていない。AOLは他にもEngadgetやHuffington Postなどのコンテンツメディアを買収・所有しており、コンテンツメディア部門の長はHuffington Postの創業者、Arianna Huffingtonである。ちなみにAOLがHuffington...
9月 6
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テレビが求めるソーシャル処方箋
概要:ソーシャルメディアとの連動に乏しい現在のテレビに対し、これから様々なプレイヤーがネット連携やアプリ対応といった機能を持ち込むだろう。テレビの存在は今も大きいため、ネット化したテレビは番組の内容やソーシャルメディア環境にも影響を及ぼすはずである。 アップルのスティーブ・ジョブズ氏は惜しまれつつCEOを退任したが、一方で多くのCEOが業績不振の責任をとって辞職している。PC周辺機器の大手メーカー、Logitechのジェラルド・クィンドレン氏も、直近の四半期決算で純損失を計上した責任をとって、8月にCEO職を辞任した。同社が業績不振に陥った理由のひとつは、今年投入したばかりのGoogle...
9月 4
8月 2011
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PC時代のおわり、プログラマ時代のはじまり
概要:スマートフォンやタブレットの人気によりPCの果たす役割は小さくなりつつあるが、これにはプログラミング環境を失うという側面もある。一方でプログラマに対するニーズは今後も高く、このギャップを埋めることにビジネスチャンスがある。 ...
8月 29
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このブログについて
著者 小関悠(こせきゆう / youkoseki) http://youkoseki.com/ @youkoseki 著者経歴 1979年神戸生。京都大学大学院情報学研究科修士課程修了。2006年よりシンクタンクにて研究員。民間企業や官公庁向けにインターネットを はじめとする情報技術分野の調査研究、コンサルティングを行っている。専門はウェブサービス、ライフログ、データマイニング。著書に「先読み「情報脳」の鍛えかた:情報中毒社会サバイバルガイド」。そのほかビジネス誌などに寄稿多数。ねこ大好き。 このブログの目的 ...
8月 29
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このブログの目次
コラム リアルの絆に組み込まれたネット社会 情報の過食と偏食は防げるか 採用活動とソーシャルメディア:継続と哲学 Facebookがインフラになる未来 電子書籍戦争は終結、本はアマゾンのものになった 変わるインタフェース、変われない私たち 収益とジャーナリズムをブログで両立するには テレビが求めるソーシャル処方箋 PC時代のおわり、プログラマ時代のはじまり レポート Siriの誕生をめぐる話、あるいは米国民の税金が音声エージェントに化けた件 Wikileaks、最後の嫌がらせ スティーブ・ジョブズ考:ビジョンとは実現したもの ネットデマと戦う:ギズモード湯木進悟編 TechCrunchでなにが起きているか インタビュー ネオニートのつくりかた:phaさんインタビュー レビュー 夢見るゲーム専用機:PlayStation Vitaレビュー そのほか ...
8月 29
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